イギリスを代表する巨匠ケン・ローチ監督が引退すると宣言したが、イギリス、そして世界中で拡大しつつある格差や貧困にあえぐ人々を目の当たりにし、今どうしても伝えたい物語として引退を撤回してまで制作された映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」。
映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」は、複雑な制度に翻弄され、人としての尊厳を踏みにじられ貧困に苦しみながらも、助け合い生きていこうとするダニエルとケイティ親子との心の交流を描いている。
気になりました。
映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」背景や実話とは?
強大な権力に立ち向かう人々に寄り添い、彼らに代わって声を上げる。
名匠ケン・ローチ監督(80)はいつも、そんな目線で英国の労働者階級の人々を描いてきた。
ローチ監督が引退を撤回して本作を描いた理由は、
「人を人とも思わない。
人を辱めるようなことも、人を罰することも平気でする。
まじめに働く人たちの人生が混乱したり、援助を受ける人たちが食べられなくなったりすることを武器のように使う、政府の意識的な冷酷さに突き動かされました」
作品の中で、主人公のダニエルは59歳。
病気で働けなくなり、国の援助を受けようとする。
だが政府から業務を委託された“専門家”の不条理な質問の結果、失業手当が打ち切りに。
不服申し立てのために役所に電話しても、待たされた挙句、認定者からの電話を待てと言われる。
職安で申請書をもらおうにもすべてがオンライン。
電話番号を聞いても、WEBに書いてあるの一言。
今まで、税金を真面目に払い続けてきた意味なし。
2人の子どもを抱えるシングルマザーのケイティに付き添いフードバンクに向かうダニエル。子どもたちの食事を優先し、極度の空腹に陥っていたケイティが思わず缶詰をむさぼる。
この、シーンは実際でグラスゴーであったシーンを使っているとのこと。
子どものため体を売る話も実話からできている。
「こんな話は以前からたくさん聞いていた。」
そんな背景や実話からこの映画は作られている。
映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」あらすじ
イギリス北東部ニューカッスルで大工として働く59歳のダニエル・ブレイクは、心臓の病を患い医者から仕事を止められる。
国の援助を受けようとするが、複雑な制度が立ちふさがり必要な援助を受けることが出来ない。
悪戦苦闘するダニエルだったが、シングルマザーのケイティと二人の子供の家族を助けたことから、交流が生まれる。
貧しいなかでも、寄り添い合い絆を深めていくダニエルとケイティたち。
しかし、厳しい現実が彼らを次第に追いつめていく。
映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」キャスト
ダニエル・ブレイク
デイヴ・ジョーンズさん
ケイティ
ヘイリー・スクワイアーズさん
ディラン
ディラン・フィリップ・マキアナンさん
デイジー
ブリアナ・シャンさん
アン
ケイト・ラッターさん
シェイラ
シャロン・パーシーさん
チャイナ
ケマ・シカズウェさん
まとめ
映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」
複雑な制度に翻弄され、人としての尊厳を踏みにじられ貧困に苦しみながらも、助け合い生きていこうとするダニエルとケイティ親子との心の交流を描いている。
強大な権力に立ち向かう人々に寄り添い、彼らに代わって声を上げる。
名匠ケン・ローチ監督(80)はいつも、そんな目線で英国の労働者階級の人々を描いてきた。
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