米国のシンガー・ソングライター、テイラー・スウィフトが2月7日から11日まで、「The Eras Tour」アジア公演の東京ドーム公演を行った。4回の公演は完売し、各公演に約55,000人のスイフトファン（テイラーのファン）が来場した。
コンサートでは、スウィフトの各アルバムに特化したコーナーが設けられ、「Dear Reader」のライブ・デビューや、「You’re on Your Own, Kid」、「Superman」といった曲のサプライズ追加もあった。
また、初の東京公演では、間もなくリリースされるアルバム『The Tortured Poets Department』についても明かした。スウィフトは、このアルバムに2年間取り組んでおり、もうすぐファンに聴いてもらえることをとても楽しみにしていると語った。
日曜日に最後のコンサートを終えた後、スウィフトはXのソーシャルメディアを通じてファンへの感謝の気持ちを表した。
「ここに来ることを決めてくれて本当にありがとう、旅をしてくれた人、今夜ここに来てくれた人、本当にありがとう。とても愛しているわ」とアメリカのポップスターは語った。
このブロンド・シンガーは、その膨大なファンベースと、アルバム・セールスやツアー・チケットでの商業的成功により、間違いなく現在世界で最も有名なミュージシャンだろう。2024年のグラミー賞では、最新アルバム『Midnights』で名誉あるアルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞した。
大きな経済効果をもたらすスウィフトのコンサート
テイラー・スウィフトのErasツアー東京公演は、チケットやグッズの売り上げ、宿泊予約、関連活動などを考慮すると、約340億円の経済効果をもたらすと予測されている。東京都市大学講師の江藤光正氏が算出したこの数字は、2023年7月にデンバーで開催されたスウィフティーの興行収入に匹敵する。
ツアー初日のファンの熱狂とは裏腹に、ヨアソビやRADWIMPSのようなローカル・アーティストがフィジカル・メディアの売上を独占している日本の成熟した3000億円規模の音楽産業のせいで、日本での彼女の評判はもっと地味なものになると予測されている。NLI総合研究所の広瀬亮研究員は、日本の観客は海外のアーティストそのものよりもヒット曲に注目する傾向があると指摘する。
コールドプレイ、ビリー・ジョエル、ジョン・メイヤー、ブルーノ・マーズ、エド・シーランといった有名アーティストが東京でツアーを行っている。スウィフトの日本における経済効果は、他の来日アーティストやほとんどの日本人アーティストのそれを上回っており、彼女の東京での4日間の公演は印象的な偉業だと江藤氏は強調する。
スウィフトのコンサートは、日本が転売価格を制限しているおかげで、ファンにとって比較的手頃な価格だと考えられている。東京Erasコンサートの通常チケットは8,800円から30,000円で、VIPパッケージは52,800円から122,800円だった。
スーパーボウルでのスウィフトに関する賭け
テイラーは、東京でのアジアツアー初日公演を終えた後、2月11日（日）に行われるスーパーボウルでボーイフレンドのプレーを見るためにラスベガス行きの飛行機に乗った。
暗号通貨ユーザーは、来るスーパーボウルをめぐる投機に積極的に参加しており、ビットコインカジノなどのギャンブルサイトで数十万ドル相当の賭けを行なっている。注目すべき賭けは、スウィフトとカンザスシティ・チーフスのタイトエンド、トラビス・ケルスの注目度の高い関係を中心に展開されている。
興味深い賭けのひとつ「テイラー・スウィフト・パーレイ」は、ケルスがタッチダウンを決め、チーフスがスーパーボウルで優勝し、ケルスがスタジアム内でスウィフトにキスをするというもので、すでに3万5000ドル（約520万円）以上がこのシナリオに賭けられている。
また、ケルスがスーパーボウルでスウィフトにプロポーズする可能性、スウィフトがスーパーボウルに出席する可能性、スウィフトがスーパーボウル中にジョー・バイデン大統領の再選キャンペーンを支持する可能性にも賭けられている。
