2019年7月27日(土)21:00~BSテレ東で
「W県警の悲劇」が放送開始されます。
小説家が原作とのことで原作との
違いが出てくるのか気になりました。
あらすじは?
”女性警察官の鑑”になるべく
W県警内でのしあがっていこうとする
キャリアの女性監察官が
鋭い洞察力と観察力で、
女性警察官が起こした過ちや事件の真相を
暴いていく。
オムニバス方式ですね。
ネタバレ
著者・葉真中顕さん。
2019年1月19日に徳間書店から発刊されてます。
小説は全6篇からなる短編連作形式のミステリー。
1話完結型となっておりストーリーが繋がっているわけではありません。
同じキャラクターが登場したり関わっていたりします。
全編女性警察官が活躍する話となっています。
・洞の奥
松永菜穂子(まつなが なほこ)というキャリアアップを目指す警察官と、
「警察官の鑑」と呼ばれる父親を持つ警察官の熊倉清(くまくらせい)の2人の女性警察官が登場。
序盤では、菜穂子が男社会の警察組織の中で奮闘する姿が描かれます。
しかし途中から「警察官の鑑」と呼ばれ、尊敬を集めていた清の父親が不審死を遂げ、
その捜査に乗り出す清の話がメインとなっていく。
その結末にはややモヤモヤが残るような気がする方も多いかもしれません。
実はこのエピソード、「消えた少女」と微妙に繋がっています。
・交換日記
辰沢署で刑事として働く日下凛子は、幼女殺人事件を捜査をしていた。
被害者の目撃情報を吟味し、犯人は変質者なのかと思わせておく序盤から、
中盤では仕掛けが動き出し、終盤の意外な展開へと続いていくのです。
さらに、そんなミステリーに加えて、
主人公の凛子が密かに思いを寄せる先輩刑事の上原佑司との恋物語も描かれていく。
しかし、凛子の片想いの相手は既婚者で、しかも誰もが知る愛妻家。
そんな恋愛エピソード物語の中で重要な役割を担うことになります。
・ガサ入れの朝
W県警の鑑識課に所属する千春は、鑑識チームのエースと呼ばれる優秀な捜査員。
そんな彼女はある日、3D拳銃を密かに作っている製造所へガサ入れをすることになる。
最後のどんでん返しに様々な仕掛けがあります。
・私の戦い
野倉署の生活安全課に所属する葛城千沙(かつらぎ ちさ)が警察官を志したきっかけは、
学生の頃に痴漢の被害にあった経験があったため。
痴漢にあった時、恐ろしくて声を上げることができなかった千紗。
それが悔しくて、そんな過去の自分と同じように痴漢の被害に泣き寝入りしている女性を
助けるため警察官になりました。
それから生活安全課に配属された千沙は、
ある日、痴漢の現行犯で逮捕された男を取り調べることになります。
しかし何も語らならい男を前に、彼女の中では男に対する怒りが沸き上がってくるのです。
・破戒
日尾署の刑事課に所属する滝沢純江(たきざわ すみえ)は、
ある日、神父による父親殺しの事件について捜査を担当することになります。
敬虔な神父が父親を殺してしまった背景には、
老いた父親がいろいろと分からなくなってしまっていたということがありました。
序盤では、悲しい父親殺しかと思いきや、
謎に満ちた証言や複数の疑惑などが次々に登場し、
一見単純に見えた事件がどんどん複雑になっていきます。
・消えた少女
最初の「洞の奥」に登場した松永菜穂子が再び登場。
キャリアップを目指していた菜穂子が、
ここでは遂にW県警で初めての女性警視となっている。
このエピソードでは、菜穂子が名探偵のような立ち位置で動くが
そこにあるキャラクターが登場する。
女性として、警察官として、菜穂子が抱いているポリシーや正義感といったものに焦点が当てられていき、
最後は本巻に収録されている全話を通した「正義」を問われていきます。
原作とドラマの違いは?
県内随一の高級中華料理店の特別個室で開かれる、
W県警本部の幹部たちの集まり、通称“円卓会議”に、
極秘任務を担う松永菜穂子(芦名星)が呼び出される。
監察官である菜穂子の仕事は、いわば“警察の警察”。
女性警察官が起こした過ちや事件の真相を暴き、
県警に被害が及ぶような問題を事前に片付けることで、
菜穂子はこの会議のメンバーから認められようともくろむ。
菜穂子には、男尊女卑の色濃いこの県警を変え、
女性警察官の道を作るという目標があった。
生まれ持った洞察力や観察力を駆使し、
各所轄にいる女性警察官と対峙していく菜穂子だが、
どの警察官も一筋縄ではいかない女性たちばかりで…。
出典:yahoo番組より
このことから原作との違いは話数ごとに
主人公が変更されるわけではなく、
一人の女性監察官が全編通して主人公と
なっていくかと思われます。
小説とはまた違ったストーリーになっていそうで
どのように変わるのか楽しみですね!